狭義ではイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド、ノルマンディー地方などの神話・伝承の精霊や超常的な存在を指し、広義には他の国・地方・民族の同様の存在、たとえばゲルマン神話のエルフ、メソポタミア地域のリリス、インドおよび東南アジアのナーガなどを含む。日本ではこびと、妖怪、竜、仙女、魔女なども含まれるとされる。
人間に好意的なもの、妻や夫として振る舞うもの、人にいたずらしたりだましたり、命を奪おうとするもの、障害として立ちはだかるもの、運命を告げるものなど、さまざまな伝承がある。
絵画や文学の作品中で羽をもつ非常に小さな人型の姿で登場することが多い。世界中のさまざまな神話や伝承に共通する面が見られるのと同じように、同様の妖精が類型としてさまざまな名前や姿形で異なる地方、
民族の伝承にあらわれる。妖精の起源にはさまざまなものが考えられ、被征服民族の民族的記憶、異教の神や土着の神が神格を剥奪されたもの、社会的に差別・追放された人々を説明するための表現、
しつけのための脅しや芸術作品の中の創作、などが挙げられる。小さい姿に描かれたり、遠い場所に行ってしまうといった話は、意識の中で小さくなってしまった存在であるということを表している。
神格剥奪のプロセスにおいては、ユダヤ~キリスト教における天使、堕天使(いわゆる悪魔)、イスラム教におけるジンの由来と同様。