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オラクルの雫の霊のお話

統合失調症topics

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精神障害の一つ。基礎症状は連合障害(認知障害)と自閉(自生思考等)等である。副次的に精神病状態(幻覚・妄想)等多様な症状を示し、患者によって症状も多様である。共通して挙げている当該疾患の特徴的で頻発の症状は「思考途絶(連合障害)」と「思考化声(自生思考)」である。日本では2002年(平成14年)まで、精神分裂病(せいしんぶんれつびょう)と呼ばれていた。有病者数は世界で2100万人(男性1200万人、女性900万人)程で、患者は一般人口より死亡率2.0-2.5倍ほど高い。成人の年間有病率は0.1-7.5%、生涯有病率は0.1-1.8%と世界保健機関は報告している。世界の障害調整生命年のうち約1%を占める。発症のメカニズムや根本的な原因は解明されておらず、また、単一の疾患ではない可能性が指摘されており、症候群である可能性がある。様々な仮説が提唱されて いるものの、未だに決定的な定説の確立を見ない。精神疾患としては深刻なものに位置づけられるが、治療可能な病気でありながら、患者の大部分(2人に1人)は受診につながっていない。この疾患の担当診療科は精神科であり、精神科医が診療に当たる。

・どんな病気?/症状と機能障害
精神機能のネットワークがうまく働かなくなる状態をいいます。私たちは喜びや怒り、悲しみ、楽しみといったさまざまな感情をもっています。また、「人間は考える葦である」という言葉があるように、私たちは常に思考しています。こうした感情や思考は、脳内の精神機能のネットワークを使って行われています。ところが、何らかの原因でさまざまな情報や刺激に過敏になりすぎてしまうと、脳が対応できなくなり、精神機能のネットワークがうまく働かなくなることがあります。そのため、感情や思考をまとめてあげることができなくなります。この状態が統合失調症です。統合失調症とは、このように脳内の統合する(まとめる)機能が失調している状態をいいます。精神機能のネットワークは脳内のさまざまな場所で行われています。その不調の場所によって、実在しない人の声が聞こえるなどの現実にないものをあると感じる幻覚が現れたり、周りで自分の悪口を言われていると思いこむ被害妄想が出たりなど、さまざまな症状が出現します。統合失調症の症状は大きく、幻覚や妄想などの「陽性症状」、意欲の低下などの「陰性症状」、臨機応変に対応しにくい「認知機能障害」に分けられます。

・どのような経過をたどるの?
統合失調症の症状の現れ方や経過は人によってさまざまですが、一般的には、前兆期、急性期、休息期、回復期のという4つの段階で経過し、それぞれに症状は異なります。ただし、これらは一方方向ではなく、休息期や回復期に病気を誘発するようなストレスがかかると、再び急性期の症状へと戻り(=再発)、また休息期、回復期という経過をたどります。再発が繰り返されると、休息・回復に要する期間が長くなるといわれています。かつて統合失調症は、途中で進行が止まっても、いずれは人柄が変わる、予後が非常に悪い病気と考えられていました。しかしこの病気は早期に薬による治療を開始し適切に継続すれば再発を抑えることができます。現在では、治療効果の高いさまざまな薬剤が開発され、また早期発見や早期治療に至るケースも増えたことから、他の人と変わらない日常生活を送る人が多くいます。病気の経過は、前兆期、急性期、休息期、回復期の4段階に分けられます。一般的に、急性期は数週間単位、休息期は数週間~数カ月単位、回復期は数カ月~数年単位で経過するとされています。


<前兆期>
発症の前触れのサインが現れる発症の前触れのような変化がみられることがあります。眠れなくなったり、物音や光に敏感になったり、あせりの気持ちが強くなったりします。これらは誰もがよく経験することです。そのため、本人も周りの人も気づかないケースが多くあります。

<急性期>
幻覚や妄想などの陽性症状が目立つ前兆期に続いて現れるのが急性期です。不安や緊張感、敏感さが極度に強まり、幻覚、妄想、興奮といった統合失調症特有の陽性症状が目立ちます。幻覚や妄想に襲われて頭の中が混乱し、周囲とのコミュニケーションがうまくとれなくなります。
<休息期>感情の平板化や意欲の低下がみられる嵐のような急性期が過ぎると、感情の起伏がとぼしくなり、無気力で何もしなくなるなどの陰性症状が中心の休息期に入ります。いつも寝ていたり、引きこもったりします。この時期は不安定な精神状態にあり、ちょっとした刺激が誘因となって、急性期に逆戻りしやすい時期でもあります。

<回復期>
徐々に症状が治まるが、認知機能障害が現れることも症状が徐々に治まり、無気力な状態から脱していきます。ただし、この時期には認知機能障害が現れることがあり、その後の生活上の障害や社会性の低下へとつながっていく場合があります。

・統合失調症の経過
多くの人が自立した社会生活を送っている。統合失調症を発症してからの20~30年の長期にわたる経過を調べた研究では、回復または社会的治癒に至る群は20~30%、軽症群および中等症群がそれぞれ25~30%、重症群が15~25%との結果が出ました。ここでいう軽症群とは、症状は存在しているけれども日常生活に支障をきたさない程度をいいます。したがって、回復または社会的治癒群と合わせると、統合失調症の人の約半数が社会的生活を問題なく営むことができていると考えられます。近年、新しい薬剤が登場したり、リハビリテーションプログラムなどの心理社会的療法が充実してきており、自立した社会生活を送ることができる人は、ますます増えてます。

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