霊障に悩んでいるときに仏教の禅の公案に出会いました。十牛図について、霊的試練と絡めて考えてみたいと思います。
●禅・公案
十牛図[真の自己の探求]
「十牛図」は、中国の宋の時代の禅の入門書です。絵には、それぞれ漢文の「序(じょ)」と漢詩の「頌(じゅ)」がつけられ、
禅の考えや絵の説明が書かれています。漢詩(頌)は廓庵師遠(かくあんしおん)禅師が作り、序は弟子の慈遠(じおん)禅師がのちに付けました。
「十牛図」には、一頭の牛が登場します。牛は普段はおとなしく、物静かでありながら、あばれると非常に強く、手がつけられなくなります。その姿はまるで、人間の心の様子に似ています。
自分の牛を探し求める、つまり自分の本当の心を探すところから、物語は始まります。中国の禅宗においては「本来の面目(真の自己)」を牛になぞらえる。
禅の修行と悟りの境地を「逃げだした牛を連れ戻し飼いならす修行の過程」として10段階に分けて分かり易く描いて説明したもの。牛とは我々が求めている真の自己(本来の面目)のことである。
この心牛(=真の自己)を禅体験によって捕まえようとする禅修行者が童子の姿で描かれている。